なぜクラウドファンディング?

なぜクラウドファンディング?

コロナ禍で考えたこと

多くの方にとってそうであったように、コロナ禍はカタルタのプロジェクトにも大きなインパクトを与えました。みんながテーブルを囲んでカタルタをめくりにくい状況が続き、多くの計画を見直さざるをえなくなったのです。

プロジェクト存続の危機でした。シンプルで根本的な解決策として、まず、カタルタの価値を捉え直すことから始めました。そして、カタルタの「コミュニケーションツール」としての価値以上に、「思考ツール」としての価値に光を当てることにしました。さらに絞り込んで言うなら「思考を整理、促進するツール」であること、「言語化を楽しく実り豊かにする道具/遊具」であることを確認しました。

 

前に進むための言語化

この言語化ができたところで、状況が著しく改善することはありません。体験の性質を捉え、もっと遠くまで、もっと明確にイメージが伝わる方法を考え出す必要があります。その上で、活動領域を広げたいと考えました。考えを進めた結果、これまで度々口にしてきた「思考遊具」という言葉と正面から向き合うことにしました。この言葉であれば、カタルタという1つのツールのみを意味するのではなく、もっと広がりのある概念としての可能性が感じられます。様々な道具や遊具との出会い、人との出会い、それに始まる豊かな経験が想像できるのもよい点です。カタルタは使い方に余白のあるツールですが、その存在自体に広大な余白が与えられたようで、晴れやかさすら感じます。

 

使い手の人生ならではの方法は生まれたのか

ここ数年、様々な壁や、ジレンマを乗り越える必要がありました。その多くはまだ乗り越えられたと言えませんが、11年続いた活動の総決算として悔いのない活動がどのようなものであるか、特定することができました。文法リバーシ」はその一例です。

長い年月が必要でしたが、「使い手の人生ならではの方法が生まれる」ことを目指して、3万個を販売するところまで来ました。お会いしたことこそないものの、カタルタを様々な現場で実践活用されているユーザーさんがたくさんいらっしゃいます。しかし、体験をいっそう充実させるための方法を十分に共有できたか。使い手の人生ならではの方法が生まれることを確かめることができたか。答えは、部分的にはYesですが、全体的にはNoです。まだまだやり残した感があります。ただ、僕と妻(オンラインショップ店長)の二人でやれることには限界があります。そこで、クラウドファンディングで支援と仲間を募り、新しいプロジェクトを始めることにしました。提示するリターンの一つひとつが、乗り越えられなかった壁への具体的な解決策となっています。

>>クラウドファンディング2023 リターンリスト

 

方法を体系的に発展させるチャレンジ

一昨年、時間の流れを遊ぶカードセット「タイムフロー」を発売しました。このツールにはカタルタから引き継いでいる部分も、意図的に作り分けている部分もあります。タイムフローの取説には、使い方を生み出すためのマトリクスを載せているのですが、そこからアイデアを引き継ぎ、発展させているのが「文法リバーシ」です。このように、制作の背後にある方法を体系的に発展させながら現在に至っています。

思考遊具プロジェクトを進めることができた未来には、背後にある方法の共有、展開を予定しています。そう遠い日の話ではありません。ぜひご期待、ご支援をいただけるとうれしく思います。

>>思考遊具プロジェクト ホーム

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